バカの壁
という本を以前読んだことがあるので
家のどこかにあるだろうと思い探してみたが見当たりません。
もう一度読みたかったのになあ。
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なぜ、そう思ったかというと、
最近、私はつくづく「バカ」だなあと思う節が多々ありまして、
それは、知ったかぶりをしてこどもの言うことを
ちゃんときこうとせずに決めつけてしまうところがあるからなのです。
「バカの壁」を検索しているうちに
ソクラテスの「産婆術」なる言葉が出てきました。
うわ!初めて知った言葉。
「産婆術」は簡単に言うと、
無知なもの同士が語り合う中で新しい知を産み出す技術のことで、
ソクラテスが得意だと自認していたことだそうです。
ソクラテスは若者の言っていることを面白がってよく訊き
質問を重ね、相手の思考を刺激し発言を促す。
「聞く」とせずに「訊く」としたのは
相手の話をただ受け身で聞いているのではなく、
新しい情報を加えながら質問を重ね、
次から次へと思考の幅を広げながら話を聞く形なのだそう。
実はソクラテスの産婆術は、
現代に「コーチング」と名に変えて蘇っているのです。
「産婆術」も「コーチング」もどちらも
だた「聞く」のではなく対話によって思考を発展させること。
1対1の対話によって、第3に道、第4の道が切り開かれることを
言うのだと私は思います。
そこで最初に立ち返ると、
私はこどもたちにとっての「ソクラテス」でありたい。
自分の狭い経験の中で決めつけたり、誘導したりしないで、
まずはこどもたちの話を「聞き」「面白がり」
質問をすることでさらに「訊き」「ひらめき」が産まれるのを
待つことが必要なんじゃないかな。
それはこどもだけではなく
自分と関わってくれている、限られた関係性の中でも
私はそうありたいと思っています。
ちょっと「欲張り」感じもしてしまいますが。。。
そして、こども達との対話はいつしか
大人同士の対話に移り変わっていく。
こどもにとっての親って口うるさくって
わかってくれない大人の代表のようなもの。
今後の人間関係を築いていく上で、
他者に投影してしまう、ナンバーワンは母親、父親、学校の先生。
その大きく「投影」してしまう存在だから、
こども達が柔軟な今の状態のうちに
私自身が変わらなければって思っています。